MECの下地会長が与那湾の水産資源や環境について講話
与那覇湾の水産資源や環境について説明する下地会長 (右) =川満漁港
漁業活用で環境保全 JICA島しょ国水産研修10人来島 MECの下地会長が与那湾の水産資源や環境について講話
2014年9月26日 午後 川満漁港
JICA (国際協力機構) の島しょ国水産普及員養成研修が25日から、 宮古島市で行われている。 大洋州やカリブ海、 アフリカの島しょ国の水産行政担当者10人が来島しており、 10月1日まで滞在して宮古・伊良部島の水産資源や海の環境保全、 パヤオ漁業や水産加工品の実習、 水産行政のあり方などを学ぶ。
初日はスーパーや農水産物直売店で魚介類流通・販売の現状、 地下ダムなどを視察。 このうち午後1時からは川満漁港でおきなわ環境クラブの下地邦輝会長が、 与那湾の水産資源や環境について講話した。
下地会長は漁業者が減少している現状や環境保全の取り組みや課題などを説明。 「問題は与那覇湾があまり利用されていないこと。 活用されなければ大事にされない。 ここで魚を採って稼げる仕組みを作る必要がある」 と利活用が環境保全につながっていくと話した。 参加者は同漁港内に植栽されたマングローブなどにも関心を示していた。
今回の研修では水産資源の管理や漁業活動の秩序化、 沿岸生態系の保全、 地場産業育成支援のノウハウなどの習得を目的としており、 伊良部島でパヤオ漁や水産加工品づくりの実習、 宮古島市の水産振興と行政施策の研修などを行う。